背番号16に宿る記憶
東浜巨投手がホークス残留を決断しました。
厳しい先発投手争いを勝ち抜き、もう一度、みずほPayPayドームのマウンドで、あの美しい投球フォームが躍動する姿を心から願っています。
東浜投手が背負う「背番号16」。
この番号に、特別な記憶を重ねるホークスファンも多いのではないでしょうか。
負けない16番 ― 篠原貴行という存在
かつてダイエーホークスには、“負けない16番”がいました。
1999年、中継ぎ投手でありながら14連勝という偉業を成し遂げた、鉄腕サウスポー・篠原貴行投手です。
細身の体から繰り出される快速球に、パ・リーグの強打者たちはなす術がありませんでした。
試合終盤、背番号16がマウンドに上がると、「何かが起こる」——
そんな独特の空気が、確かに球場を包んでいました。
漫画のような結末
そんな篠原投手は、その年、ゴールデンルーキー・松坂大輔投手と最多勝を争っていました。
しかし、待っていた結末は、まるで水島新司先生の野球漫画のような展開でした。
漫画『あぶさん』にもたびたび登場した、南海ホークスのど根性ヒーロー
「ドラ」こと山本和範選手。
近鉄バファローズに移籍していた山本選手の引退試合で放たれた、劇的なホームラン。
この一打によって、篠原投手は勝率10割、最多勝のタイトルを逃すことになります。
それでも、最高勝率のタイトルを獲得し、
チームの初優勝、そして日本一に大きく貢献しました。
そして、令和の16番へ
満員の福岡ドームで躍動する篠原投手の姿。
そして、カズ山本選手がホームランを放った瞬間の、あの大歓声。今でも、その光景は鮮明に心に残っています。
次は、令和の背番号16が、再び満員のドームで大歓声を浴びる日が来ますように——。
その日を、ホークスファンとして静かに、そして熱く待ちたいと思います。

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